大切なことはタイムラインに流れてこない
今夜も山手線はいつもと変わらず動いている。
この時間、例年混んでるイメージだけど、今年はそうでもなかった。僕はたまたま空いていた席に座れた。
いかにも出来ます!みたいな感じの男子大学生3人組みが、僕の前でニュースは何で観てる?という会話をしていた。スマートニュース?Yahooニュース?Twitter?など。
男1「こないだのあのニュースみた?衝撃だったよね」
男2「なにそのニュース?そんなのあったの?」
男3「なんか、最近いっぱいニュースありすぎて、よくわかんなくなってるよね。Twitterとか追えないし、先週のニュースとか覚えてないし」
確かにそうだ。
先週の起こったニュースを覚えていて、ちゃんと言える人は少ないのでは?
日々、情報の荒波にのまれている。しかも、最近はどうでもいいニュースまで目にする。
これ、誰がみて喜ぶんだろう?需要ある?みたいなニュースを1日に何回か目にする。
その情報の荒波から大切だと思うニュースを自ら選ぶ時代。情報は簡単に手に入って便利になった一方で、不便になってる気がする。
音楽ひとつとっても、情報量が多すぎて、ライブ情報とか、新譜リリース情報とか見落としてしまう。
友達からあのアーティストの新譜聴いた?と言われて、え?出たの?みたいな感じで後から気付くことがたまにある。
ディグが甘くなっているのもあるかもだが。
本当にいいものや、大切なことはTwitterのタイムラインに流れてこなかったりもする。
そんなことを思い、大好きなカピバラの写真を見返していた。
真実を映しそうな、つぶらな瞳はとても綺麗で優しい気持ちになった。