満員電車の帰り道
スケジュールが追いつかない限りある心がそこにはあった
カレンダーの赤と青と黒を繰り返す日々
何かを諦めたようにレンタカーを借りて高速道路を走った
きっと戸惑う気持ちよりも早くて慌ただしかった
目指すは海でも故郷でも未来でもよかった
助手席には誰かいるのだろうか
サイドミラーにはスケジュールや溢れた感情が過ぎ去っていく
慌ただしい白い線のタスクが片付いていく気がしている
街灯がまっすぐにコンクリートを照らしている
次のカーブはゆっくり曲がろうと思った
握ったハンドルの手の甲に街灯の灯りが寄り添っていた