たかぽうのしんのぶろぐ

背筋を伸ばしてまっすぐに

【詩】スローカーブ

満員電車の帰り道

スケジュールが追いつかない限りある心がそこにはあった

カレンダーの赤と青と黒を繰り返す日々

何かを諦めたようにレンタカーを借りて高速道路を走った

 

きっと戸惑う気持ちよりも早くて慌ただしかった

目指すは海でも故郷でも未来でもよかった

 

助手席には誰かいるのだろうか

サイドミラーにはスケジュールや溢れた感情が過ぎ去っていく

 

慌ただしい白い線のタスクが片付いていく気がしている

街灯がまっすぐにコンクリートを照らしている

 

次のカーブはゆっくり曲がろうと思った

握ったハンドルの手の甲に街灯の灯りが寄り添っていた