たかぽうのしんのぶろぐ

背筋を伸ばしてまっすぐに

春風よ吹け2022〜ノックノックしたいんだ〜

2022年8月23日、僕の新曲「春風よ吹け」がデジタル音源で配信開始となった。ファーストアルバム「ピースサイン」がCDとして世に出てから、約6年ぶりのリリースとなった。

 

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本音を言うと、コロナ禍などもあり、もう出ないんじゃないかと思ったけど、ちゃんと世に出せて今はホッとしている。早いもので配信を開始して1週間ちょいが経った。ちょいちょい、飲みの席の友達やSNSで「新曲聴いたよ」「バンドバージョンめちゃいいね」など言ってもらえるようになり、あー本当に世に出たんだと思ったし、くるものがあった。

 

今回のリリースを振り返ると、バンドメンバー集めから始まった。

「春風よ吹け」とか、やりたい曲は既に出来ていたので、この曲のドラムはLIFE IS WATER BANDなどで活躍してるスーパーナガイくんが良いな!ギターは全て最高のヒロリさんで、ベースはジャポニカソングサンバンチのキムさんだな〜など頭の中で妄想していた。まだそこまでちゃんとお話したこともなかったメンバーもいたため、それから、彼らのライブを観に行ってライブ終わりに直接声をかけさせてもらった。ドラムのナガイくんの交渉が少し難航したが、ライブハウスで会うたびに、くどいくらいまっすぐに伝えてたら熱意が伝わってくれたのか、やってくれるようになった。本当にありがたい。

そして、とりあえずスタジオに入ってみようとなり、バンドメンバーでスタジオに入った。初めてのスタジオで実際にみんなで音を鳴らした時に、僕の妄想が現実へと変わった。自分の曲が自分の曲でなくなるくらいすごく生き生きして聴こえた。曲が喜んでるって感覚を味わったのは初めてだったかも。少なくても、僕が考える最高のグルーヴが包み込んでいた。

 

それから何度かスタジオに入ってアレンジやグルーヴもいい感じになった頃、実際にレコーディングしてみようとなった。しかし、そのタイミングでコロナ禍になってしまい思うようにレコーディングどころかスタジオさへ入れなくなってしまった。正直、もうダメだと何度も思った。音楽どころか生活すら危ないかもと、不安で押しつぶされそうになった。テレビをつければ、感染者数だの医療崩壊だのと暗い話題しかない。

 

でも、ある時、不安になってベットで横になってても、Netflixを1日中観ていても何も解決しないことに気付いた。コントロールできること(日常の生活や音楽など)と、コントロールできないこと(コロナの感染者数など)を分けて考えるようになったら気が楽になった。

それから僕は、歯を食い縛りながら、自分にできる範囲のことを続けた。YouTube「しん・ノンフィクション」や、Podcast「しんのラジオ」などだ。そして、このブログもその一つ。

 

少しずつだが、できる範囲でレコーディングを進めてたら、ようやくカンパケできて公開へ漕ぎ着けた。関わっていただいた方には、本当に感謝の気持ちでいっぱい。

 

春風よ吹けを6年ぶりにリリースできたことで大きく何かが変わると思ってない。ただ、僕の人生においては、最高のカタチでちゃんと作品として世に残せたので、大きな価値があった。

 

先日、「なぜ夏に春風よ吹けなの?」と友達に言われたけど、春の曲を作りたくてつくったものではないから個人的にはいつリリースしても良いと思ってた。6年前、僕がファーストアルバムをリリースしたタイミングで、周りの友達には子どもが産まれてパパになったり、転職をしたり、芸能の道を諦めて家業を継いだり、それぞれの門出があった。僕だけではなく、みんなも闘ってるんだ。最高だなと思った。何が正解って訳ではなくて、それぞれの立場で次の扉をノックしていけたらという想いを込めてかいた曲。

僕の人生では、あと何回ノックできるのだろう。そんなことを考えながら、僕は目の前のコーヒーを一気に飲み干した。いつものドトールのアイスコーヒーが普段より甘く感じた。

 

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『春風よ吹け』/たかぽう
リリース日 : 2022年8月23日(火)
ジャケデザイン : 二艘木洋行(現代美術作家)
フォーマット : デジタル配信
レーベル : mamolympics

▼配信URL

linkco.re

 

「ぽう」-第2回-

【LIVE】
たかぽう
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【DJ】
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2022年9月27日(火)
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