たかぽうのしんのぶろぐ

背筋を伸ばしてまっすぐに

春風よ吹け2020〜あの子に伝えたかった気持ちを歌に込めて

新宿、渋谷では人が減っているというニュースをみた。一方で公園(広場)や商店街には、人が溢れているとのこと。今日、散歩がてら遠回りしてスーパーへ向かった。BGMは森山直太朗。聴きたくなる天気だった。目の前に広がる景色。確かに、広場や商店街には人が多かった。スーパーからの帰り道、森山直太朗の「若者たち」が流れた。背筋が伸びた。

 

 

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あれは3年ほど前だったか。画家のミノケンさん(箕浦建太郎さん)の個展へ行った際、会場のスピーカーから森山直太朗の「若者たち」が流れてたことを思い出した。

 

ミノケンさんが会場で絵を描いていたため、僕は「どうしてBGM森山直太朗なんですか?」と尋ねたら「基本だろ!マジ上がるわー」のようなことを言っていた。僕は、その言葉に救われた気がした。僕も中学生の時、さくら(独唱)や夏の終わりのCDを速攻で買ったくらいファンだった。だけど、これまで好きなんだよねーと友達に話したことが無かった。だから、なんかホッとした記憶がある。

 

中学の時、体育祭の打ち上げか何かで、クラスの男女みんなで地元のカラオケへ行ったことがあった。そこに、当時好きだった子も参加していた。その子の家は、厳しくて普段、外出とかしない子であった。ましてや、カラオケにくるなんてレアケース。多分、体育祭の打ち上げだから特別に許可をもらえたとかだった気がする。

みんなで、リップスライムや、モーニング娘。ORANGE RANGEケツメイシなどで盛り上がった。ひと通り、みんなで歌いきったところで、友達から僕に対して「ねえ、1曲歌ってよ」と言われた。最初は「いや遠慮しておくよ。逆に歌ってよ」などと誤魔化していた。ただ、冷静に考えると同じ部屋に好きな子がいることに気付いた。正直、その子とあまり話したこともない。これは、チャンスなのではないか。僕は、足が特別速いわけでも、背が高い訳でもない。ただ、歌ならなんとかなるかも。そして僕は「じゃあ1曲だけう歌おうかな」とまっすぐな気持ちで森山直太朗さくら(独唱)を歌った。まさに、君に届けという気持ちだった。

 

その子に伝わったかわからないが、全てをぶつけて歌った。背筋を伸ばして。後日、その子と掃除当番が一緒のタイミングで「こないだカラオケ楽しかったね」とさらっと言われた。僕は、雑巾がけをしながら、さくら(独唱)のことには触れずに「そうだね。みんなも楽しかったって言ってたよ」とだけ返した。あの時、もし僕が、さくら(独唱)聴いてくれた?とか言ったら、どんな返事をしてくれたのかな。そんなことを思い出した2020年4月の夜。

 

自粛の日々が続いているが、今日、ちゃんと春風は吹いていた。早く、たかぽうバンドverで聴いて欲しい。

 

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