たかぽうのしんのぶろぐ

背筋を伸ばしてまっすぐに

1度きり

ちらほらと桜が咲いている。当たり前のように今年も桜の季節がきた。桜を眺め、缶ビールではしゃぐ中高年の団体に、その横を楽しそうに飛び跳ねる子どもたちの姿。この光景に似たものを昨年もみた。ただ年が違う。昨年は2019年。今年は2020年。同じ桜はないし、同じ景色は2度とない。同じにみえて、同じではない。1週間は月曜から始まる。月曜、火曜、水曜と曜日はスキップせず、真面目に繰り返す。同じ月曜は1度きり。火曜だって水曜だって1度きり。悲しさやラッキーやハッピーも1度きり。同じ悲しさや、ラッキーやハッピーはない。オリジンでヘビロテしてる、のり弁当も松屋の牛丼も同じものはない。微妙に味が変わるし、肉の旨味も日によって違う感じがする。さっきすれ違った細身のスケーターも、キャバ嬢っぽい女の子も同じではない。価値観も人生も、好きな靴も好きなタイプも。ただただ、僕は、僕を続けよう。音楽と向き合おう。日々と向き合おう。歯を磨こう。虫歯にならないように。